横須賀市ドブ板通り商店街振興組合の取組み

  商店街研究会10月例会では、横須賀市のドブ板通り商店街振興組合理事長の越川昌光様に、オンラインにてお話を伺いました。

  当商店街は、米海軍基地に隣接した場所に立地しており、日本のジャズの発祥の地、スカジャンの発祥の地として知られており、多くのアメリカ人が行き交う特異な通りとなっています。  

 今から30年ほど前、来街者が減少して商店街に賑わいが乏しくなったことに危機感を抱き、その対応策として始まったのが「ドブ板バザール」です。年に4回実施されており、ミートスワップ、アームレスリング、米海軍の第七艦隊によるジャズの演奏、パンまつりなどが目玉企画となっており、横浜や東京、埼玉県や千葉県など広い範囲から来街するイベントとして定着しています。実施に向けての計画は、若手商業者を中心に15名の実行委員が定期的に集まって検討しています。しかし、コロナの感染拡大に伴い、ここ2年は開催を自粛せざるを得なくなっています。

 商店街振興組合には約80店が加盟しており、ネイビーバーガーや横須賀海軍カレーなどの飲食店、スカジャンなどの衣料品店が多い商店街となっています。空店舗が出来てもすぐに新しい店で埋まってしまい、空店舗はない状態です。

   「アメリカの感じる商店街」というコンセプトのもとに、ドブ板バザールだけでなく商店街の広場での英会話教室、ドルが使える商店街などの活動を実施していますが、コロナによるイベントの自粛とともに、米軍基地内のアメリカ人が外に出て来ないので、日本人の来街者も少なくなっており、これをどのように回復していくかが課題になっています。

三多摩支部  大場 保男