白金商店会「母の日イベント青空白金グルメまつり マンマミーア」に学ぶ

 9月度の商店街研究会では、白金商店会(港区)へ訪問。会長の小林靖彦様より、「母の日イベント青空白金グルメまつり マンマミーア」をテーマに、その実施に至るまでの経緯と運営を成功へ導いたポイントについて、お話を伺いました。

 白金商店会の発祥は、明治時代にガス灯製造工場の作業工員の憩いの場として形成された商店通りで、当時は300もの店舗が軒を並べていたそうです。しかし近年は再開発で町並みも変わり、「商店会へ足を運ぶ人が減っている」という危機にも直面していました。本イベントは、若手商店主が中心に立ち上げ、地域のPRと2日で1万人とも言われる集客を成功させた結束力が評価され、商店街グランプリ準グランプリを受賞しました。  

 例会当日は、実質的な発起人である若手商店主(阿部様・中山様)も参加し、ブース出店に関わる保健所対応や各種補助金申請などで、当初は試行錯誤の連続だったとお話下さいました。しかし今や自立的に各種手続きを踏めるまでに成長され、お二人の言葉一つ一つから、溢れる自信が感じられたことは、大変印象的でした。

  また、イベントには大勢の学生ボランティアも参加し、地元企業を巻き込んだことも成功要因の一つです。「やりたくてやる、考えてやる、母も子供も楽しませたい」と言った参加者のモチベーションが、工夫と成長の原動力になっていると認識できました。  若者が主体となった新しいイベント作りには学ぶことも多く、今回、直にその声を聴くことができたのは、今後、地域支援を考える上で大きな刺激を受けた内容でした。

城北支部 中山 健