「ハッピーロード大山商店街振興組合」の取組みと課題

 商店街研究会では、11月3日(土)にハッピーロード大山商店街振興組合を訪れ、同組合の理事長で中小企業診断士の石川政和様より取組みと課題についてお話を伺いました。  板橋区に位置し池袋駅から私鉄で5分の大山駅に隣接する全長560mの同商店街は、加盟店数211店、平日の来街者数3万4千人、毎日歩行者天国、空き店舗ゼロとの事です。訪問時も地元の方と思われる多くのお客様で賑わっておりました。

 商店街では、お客様の為のスーパーマーケットの誘致、全国15自治体の特産品を買取りで販売するアンテナショップ「とれたて村」の経営、区内小中学校の食育推進の為の「とれたて村」からの食材供給、産地訪問ツアー等の交流事業、独自のインターネットTV放送等、ここに書ききれない沢山の取組みを行っており、これら取組みが賑わいにつながっていると感じました。

 盤石に思える商店街も数年後に都市計画道路による商店街の分断が予定されています。商店街の中央部分(商店街全長の約1/4)が道路予定地の為、一部店舗が立退き、また大山駅の移動・高架化や、都市再開発も行わる予定です。立退きを済ませた店舗も出てきました。 以前は建設反対が多数でしたが、「大山が今より良くなるのであれば難易度は高いが前向きに取り組もう」と、今は大きく機運が変化してきています。幸い大山のポテンシャルは高いとの各種調査もあり、商店街や街の長期ビジョンを作成し、より良い方向を目指し準備中との事です。とてもたくましく思うと共に、数年後に大きな進化を遂げたハッピーロード大山商店街に出会えそうな予感がしました。今後も目が離せない商店街です。

城北支部 山本 一臣