洗足池商店街振興組合が抱える悩み

 商店街研究会では、12月9日(土)に大田区にある洗足池商店街振興組合を視察し、平澤久男理事長に、現在洗足池商店街が抱えている悩みについてお話をうかがいました。

 「洗足池」は、もともと「千束」という漢字が使われていましたが、この地に日蓮上人が立ち寄り、松に袈裟をかけて足を洗ったという伝説から、現在では「洗足池」と呼ばれています。洗足池には、袈裟掛けの松、勝海舟夫妻の墓などの見どころがあります。 そんな、洗足池の向かいにある洗足池商店街は、昭和26年頃に商店街として始まり、平成元年に振興組合として100名以上の会員でスタートしました。当時はコミュニティ商店街として賑わいを見せましたが、環境の変化などにより、会員数は減少傾向にあります。 洗足池商店街は毎年、桜まつり、中元・歳末福引、盆踊り大会、ハロウィン仮装パレード等のイベントや、2016年の夏には東京都の支援事業として「こども絵画展」を行いましたが、商店街でイベントを行っても個店の売上につながらないのが悩みとなっています。また、昔発足した青年部は、後継者不足により高齢化が進んでいるのが現状です。

 一方で、明るい話題もあり、2017年10月に東急池上線の90周年記念として池上線を無料で乗り降りできるイベントが開催され、洗足池商店街もクーポン券を配るなどして協力し、当日は賑わいを見せました。また、近々、洗足池のほとりに勝海舟記念館もオープンとなります。今後は、地域資源とのコラボにより集客を増やし、個店に立ち寄ってもらえる仕掛けを作ることができるかが復活のカギとなりそうです。

中央支部 吉田 勧司

 

 

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