「賑わいイベントの秘訣」についてのご講演 -神楽坂商店街振興組合の取り組み-

 商店街研究会11月例会では、11月12日(土)新宿区の神楽坂商店街振興組合を訪問し、勝村理事長より、「賑わいイベントの秘訣」についてお話を伺いました。  

 神楽坂は、かつては料亭の街として栄えていたが、今は地元の方、国内外観光客、家族連れ、学生など多くの人達で賑わう商店街に変貌しています。その原動力の一つとして多彩なイベントの開催が挙げられます。「神楽坂に来る人に喜んでもらいたい」との思いでイベントを開催し、その数は年間18にもなっており、今後もさらに増やしていきたいとのことです。イベントは、伝統的なものから若者向けのものまで様々で、幅広い年代の方々に喜んでもらえる内容となっています。これだけ多彩なイベントを企画し続けるのは大変な事でありますが、同商店街においてはすべて自ら実施するわけではなく、隣接商店街や他区商店街との共催や地元のNPOが企画するイベントもうまく加え、自ら主催する以外のイベント内容について、すべて任せるようにしています。例えば、10月に行われた「神楽坂化け猫パレード」は、理事長は人が集まるか心配したのですが、蓋を開けてみれば大盛況でした。このように新しいものに対しても間口を広げ、一つの価値観に捕らわれることなく、イベントを開催していることも成功の秘訣と言えます。マスコミに取り上げられることも多く、イベントがない日も来街者が増え、空き店舗は全くないとのことです。自主企画イベントは婦人部が主となっていますが、若手が中心となったイベントも出来つつあるようです。これからも神楽坂商店街のイベントに注目していきたいと思います。

城東支部 中島 誠