「急行も止まらない駅の商店街がなぜ活性化しているのか?」 -モトスミ・ブレーメン通り商店街振興組合-

 商店街研究会では、5月14日(土)にモトスミ・ブレーメン通り商店街振興組合を訪問し、商店街の多様な取り組みについて、伊藤 博理事長に、お話しをお伺いいたしました。

  元住吉駅は、東横線で渋谷と横浜のほぼ中間に位置し、武蔵小杉と日吉の急行停車駅にはさまれた各駅停車駅です。しかしながら、毎日がお祭りのように賑わっており経済産業省の「はばたく商店街30選」にも選ばれました。 1989年「中世ヨーロッパのロマンの語らい」というコンセプトで始まり、グリム童話の「ブレーメン音楽隊」をテーマにお年寄りにも安心して楽しんで頂ける事も加わりました。 具体的には、ドイツ・ブレーメン市との友好に始まり、商店街の顔として「コミュニティーセンター」の運営、街角コンサートや地域愛のつまったイベントの開催、防犯ガーディアン、独自のリライト式のポイントカードシステム、エコ活動(1店1エコ運動)等本当に多種多様の活動を行っておりここで紹介させて頂いたのは、ごく一部です。

  衰退する商店街が多い中で、このように活発な、商店街運営の基本は料理と同じ「さ・し・す・せ・そ」だそうです。 さ・・財政です。組合員に対して公平な会費の徴収。会費以外の収入の確保。 し・・事務局です。専任のスタッフにより、役員に負担がかからないようにします。 す・・スタッフです。「どうせやるなら楽しくやろうよ」を合言葉。青年部の活躍。 せ・・先見性です。20年・30年先の後世に残せる街づくりのための委員会を作る。 そ・・組織です。組織を確立してそれぞれの責任を果たす。  今後も「さしすせそ」を基本に、限りない進化を続けていくブレーメン通り商店街を楽しみにしていきたいと思います。

城東支部 秋山 典克