「商店街イベント支援の事例」 &  「まちゼミの可能性」

 商店街研究会では8月8日(土)に亀戸文化センターで座学による例会を開きました。

第一部 商店街イベント支援の事例  タイムズ24(株)山本 啓介課長代理

 同社が商店街の時間貸し駐車場スペースを開放して地域イベントに貢献する活動について、中野鍋横商店街と高円寺パル商店街の事例で発表があった。同社が商店街で活動する理由として、@知名度向上による利用者増加、A協業の中で駐車場用地の空き情報を早く入手し、顧客に提案を行うことでWin−Winの関係を築くこと、との話をお伺いした。

第二部 「まちゼミの可能性」   商店街研究会幹事 鵜頭 誠会員

 今日の商店街支援における3種の神器は「バル街」、「100円商店街」、「まちゼミ」であ る。まちゼミは岡崎市で発祥し、店主が講師になり生活に役立つワンポイントを伝えるミ ニ講座のことで、知名度は広がってきているものの、東京都区部では27年6月現在で未 だ5例で、このうち商店街研究会メンバーで発起させたのが今回発表する2商店街である。

事例1.白金商店街 

15名の診断士で挑戦し、活動費の予算が無い中、苦労の末26年2 月に1回目が実現した。成果は1回目の成功を機に店主たちの意識が変化し自主的なに活 動が活発となったことで活性化に繋がっている。既に27年2月に2回目が実施された。

事例2.北部浅草商店街連合会 

10名の診断士で挑戦し、浅草北部の歴史、文化、風土を 生かし、まちゼミと合わせた町のイメージアップに繋がるように工夫した。成果は商圏外 からの来客者増加と地域文化を知ることで町が一つになれることを学べたことである。26 年9月に1回目を開催して商店街の意識も変わり。27年9月に2回目が開催される。

最後に

 まちゼミを実施する上で忘れてはならないのは、@店主達の自主的な想いを後押 しして実現すること、A売り手よし、買い手てよし、地域よし、を最大化すること、B対 象地域の特性を活かして実施すること、との熱いメッセージをいただき発表を終了した。