〜浅草西参道商店街振興組合〜

 商店街研究会では、10月10日(土)に台東区浅草の「浅草西参道商店街伸光組合」を視察し、平川理事長と同商店街の再開発に尽力されたNPO法人「まちづくり推進機構」の関根理事長にお話を伺った

1. 商店街の位置と現状

 この商店街は浅草寺の西側、かって奥山と 呼ばれた地域に全長150m、屋根型アーケードを持ち両側に長屋式の共同建築の店舗がならんでいる。全体の景観は江戸町風に修景されている。道路の舗装はヒノキ板の木道である。商店街としての価値は高く、空き店舗というものはない。すぐに埋まるからである。 積極的な営業を行わない店には賃貸に出すことを勧めている。不動産業者を選び、テナントミックスにも留意している。

2.スラムからお祭り商店街へ

 ここは元々浅草寺の敷地内である。昭和29年に「西参道商店会」として発足し、昭和40年に振興組合に改組した。しかし、平成20年代にはすっかりさびれて、スラム街のような雰囲気であったという。お祭り衣装、舞台衣装の店が多かったことからお祭りをテーマとして商店街の再生が始まった。会員を説得し、違法建造物を撤去し、行政を説得して補助金を獲得し、浅草寺の協力も得て現在がある。  現在、組合員総数は42店舗、理事会は8名構成で内3名は女性である。

浅草西参道商店街

URL http://www.asakusaomatsuri.com/mall/

中央支部 小山田 哲治