北品川本通商店会・北品川商店街協同組合 ・京急新馬場商店街振興組合視察

京急新馬場商店街振興組合2009年10月3日、「再来!東海道品川宿 10万人のお宝探し」事業で第4回東京商店街グランプリの活性化部門グランプリを受賞された北品川本通商店会・北品川商店街協同組合:京急新馬場商店街振興組合を視察させていただきました。
  お話は、品川宿交流館にて旧東海道品川宿周辺まちづくり協議会運営委員で北品川郵便局長の石渡建夫さんにうかがいました。

  当事業は、これまでに品川区が力を入れ整備した電線地中化、街路灯、石畳等の景観事業(ハード)の充実に加え、ソフト面を充実させ商店街の活性化、ひいては地域全体の活性化に繋がるようにと企画されました。
具体的には、3つの仕掛けを作り、相乗効果を持たせる取り組みをされました。3つの仕掛けとは

1. 東海道品川宿小判

 真鍮製の重量感のある有効期間6ヶ月の硬貨型商品券で3商店街で使用できる。450円で販売し500円の買い物ができる。1万枚発行。

2.品川宿お宝探し

 実際に街を歩かないと解けない難易度の異なる2つのなぞ解き。簡単編は27,000人の参加者があり、ゴール者は3,200人。難問編はゴール者の中から12人の正解者。参加者と地域住民の交流ができた

3 品川宿ブランドお土産の開発と品川宿お土産処のオープン

 地域住民の手作り商品に「品川ブランド」を付与しお土産物として販売した。地域の方の自主制作品の持込販売を通じた地域住民参加ができた。今は品川神社の手作り市に引き継がれている。

 期待された相乗効果は、小判と謎解きで江戸情緒をたのしみ、お土産処で謎解きの情報を提供し購入にも結び付け、小判をお買い物に使用していただく、というものです。
この取り組みが全国紙5紙やTVメディアに取り上げられ話題となり、都市型観光への第一歩になりました。相乗効果は期待通りでした。結果、来街者の増加による商店街の活性化、地域資源の活用・地域住民参加による地域活性化に成功されました。
石渡さんから、地元への愛着、商店街に昔の賑わいを戻したいという思い、地域一体での取り組みと戦略を熱く語っていただきました。今回のグランプリを単発の補助金事業に終わらせず継続して取り組み、商店街にはいつもイベントがあるというイメージを作りたい。そして、後継者を作り、課題はいろいろあっても何より楽しんで商店街の活性化を行っていきたいとおっしゃっていました。

報告者: 中央支会 原ア崇