中野区・都立家政商店街(振) 「こだわりの逸品コンテスト」実施報告

ふじの木 去る3月30日に、中野区の都立家政商店街で、「こだわりの逸品コンテスト」の表彰式が開催された。商店街の活性化策として、各地区でいわゆる1店逸品運動が行われているが、実際に、これを実現するには、かなりの時間と努力が必要であった。これまでの経過と今後の方向性を述べてみたい。

 

写真は「ふじの木店内」

 

 

1・中野区中小企業診断士会と商店街振興組合が共同企画、中野区、区商連、東京商工会議所中野支部がバックアップ

 本企画は、中野区中小企業診断士会が中野区の商店街で「主張する店」「元気のある店」そして「オンリーワンショップ」を目指している"ヤル気"のある商店を支援し、ひいては商店街全体のパワーアップを図るために、都立家政商店街を先進モデルとして開催したものである。
  明石理事長より本企画への全面的賛同を得て、商店街振興組合が各店に参加を呼びかけ、自薦、他薦、理事長・理事の推薦等いろいろな方法で参加を呼びかけたところ、16店舗の応募があった。

2.審査のポイント

表彰審査は予備審査と本審査の2回に分けて実施された。予備審査は診断士会の中小診断士10名が行った。予備審査のポイントは、@コンセプト、A新規性と話題性、B現在の生活者の価値観にフィットしているか、C店頭訴求力、D商品の経済性である。


  本審査は、予備審査での審査結果をふまえて、予備審査の基準に加えて、「使ってみたい商品か」、「食べてみたい商品か」の2点が追加された。本審査には中野区創業支援担当係長、中野区商店街連合会会長、東京商工会議所中野支部事務局次長、中野区消費者センター代表の4氏に加え、中野区中小企業診断士会会長と岡田同副会長が当たられた。

 

 

 

 

3.表彰された「こだわりの逸品」


今回表彰された「こだわりの逸品」は、下記のとおりである。
最優秀賞:ふじの木 
「菓子詰め合わせ"春の都立家政から"」
中野区中小企業診断士会会長賞:ロシュン
「ノクシカタ刺繍のストール」
東京商工会議所中野支部会長賞:サマータイム 
「オリジナル カップ&ソーサー」
中野区商店街連合会会長賞:茶処 右京
「オリジナル "うぐいす玄米茶"」
紙面の関係で、個別商品の説明は出来ないが、いずれも「使ってみたい」「食べてみたい」「贈ってみたい」小さいながらも個性を発揮しようとしている「こだわりの逸品」である。このほかに優良賞、奨励賞として、今回参加の全員が受賞対象となった。それぞれに賞状、盾、パネル(「中小企業診断士が薦めるるこだわりの逸品があるお店」と表示)が送られた。

4.今後の方向性

表彰今回の試みは、中野区では初めてであったが、関係団体の支持を得られることが出来た。中野区中小企業診断士会は、中野区の他の商店街にも、本事例を軸に「こだわりの逸品」コンテストの輪を広げ、活性化の支援を行いたいと考えている。